Tanpoposou’s blog

田舎で、山羊、鶏を飼いながら、自閉っ子を育てています。

安曇野プラン

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安曇野プランをやってるうちの子

うちの子は、算数が、本当に苦手だ。

そもそも、物の数をかぞえられない。

数唱(1、2、3、4、5、6・・・と歌う事)はできるし、ラムネを本人が食べている時に、「3つちょうだい」と声をかけたら、3つくれるのに、ラムネを数えさせたら、出来ない。

普通の子供が、特に親の苦労なしに身につけていく事だろうけど、うちの子の場合、全く習得できなかった。

この子にどうやって、数を教えたら良いんだろうと悩んだ。

色々調べていくうちに、どうやら、数以前の問題であろうとわかってきた。

子供というのは、数を習得する前に、砂遊びやら水遊びやら、おままごとやら、いろんな遊びを通して、量の多い少ないとか、物の量は勝手に減らない(保存されている)ということを学ぶらしいという事がわかった(インフォーマル算数というらしい)。

でも、我が子に、一体、どんな方法で教えたら良いんだろう、、、。

ネットサーフィンするうちに、安曇野プランという方法で子供に算数を教える教室を見つけた!(京都にある、がじゅまる教室)。

ありがたいことに、がじゅまる教室では、親が子供に教えるための教え方教室もされている。しかも、がじゅまる教室、通える範囲内で、開講されていた!ラッキー!

めっちゃ、はりきって、親の為のさんすう教室に通い始め、うちの子にも教え始め、現在進行中。

うちの子の特別支援学級での学習にも、取り入れてもらっている。

小学校の先生にも、「安曇野プランのおかげで、給食の準備の牛乳配りが上手くなりました。以前は、既に牛乳が入っているお盆にも配っていたけど、そういうことが無くなりました。ひとつのお盆にひとつの牛乳という一対一対応ができるようになりました。」と言われている。

安曇野プランのおかげで、算数の基礎となる、一対一対応や、量の感覚が育っている気がする。

次なる課題は、数字の習得!

今は、安曇野プランの中で、量と数字を結びつける段階を学び中。

お人形ごっこで、しかも、とてもスモールステップに、子供の認識はどんな状態か細かく観察しながらやっていく。

(親も脳細胞、刺激されます!)

ちなみに、上の写真では、ピンク、黄色、緑のハンカチの中にお人形が隠してあります。

ハンカチの前に置いてあるカードの数だけ、お人形が隠れています。

子供は、カードのマス目もしくは数字を頼りに、オニギリやポテト、シールカードを配ります。

子供が配ったら、ハンカチを外して、お人形がもらいに行きます(答え合わせ)。

合っていたら、親はお人形になりきって、「2のオニギリ、ありがとう!」とお礼を言います。

お人形にお礼を言われると、五年生のうちの子は、ちょっと嬉しそうです。

 

上記の課題を終えたら、つぎは、以下のような枠を使う練習。5以上の数を習得するための下準備。

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枠を使う練習

枠にお人形を並ばせて、子供に見せたら、ハンカチなどで隠して、その間に子供にポテトを準備させます。

うちの子は、この枠になった途端、出来なくなった。

お人形を6個並べたら、うちの子は、ポテトを4つ準備した。

枠の空いてる部分を見てしまっている!

しかも、本人は、自信満々、間違いに気がつかない。

見るべきところは、枠の空いている部分じゃないのに!

 

そこで、答え合わせ。お人形にポテトをあげます。

でも、うちの子はどうして答えが合わないのか、イマイチ、ピンときていない。

 

そういえば、5以上の数が難しい時は、もっと少ない数でと習ったっけ。

 

そこで、もっと単純な数3でトライ。

うちの子は、何度か答え合わせするうちに、分かってきたようでした。

そのうち、お人形が7個でも、ハンカチで隠したのを時々めくって確認しながらだけど、できるようになりました。しかも、この課題が新鮮なのか、生き生きと取り組んでくれます。はぁ、良かった。

地道なことを、積み重ねていく感じです。

 

追記:↑後日、安曇野プランの先生に教えてもらったことで、「枠の空いている部分」を見ることができることは、成長の一つらしい!失敗じゃないんだ!!

その部分を意識することができるようになったという、一つの過程らしい!!

良かった!いいことなんだ!!